過眠は自分の気合が足りないせいだと思っていた私へ ~ほぼ寛解した私が伝えたいこと~

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こんにちは!ちはるです。

みなさんは病気の症状が出た時にそれが「症状」であるとはっきり言うことができますか?

私はできませんでした。
むしろ、「甘えてる」「怠けてる」「気持ちが足りない」と自分を責めていました。

今回はそんな風に自分を責めていたころの自分に向けて描きました。
もし今、同じように自責してしまう人がいたら、そういう人にも届くといいな。

【漫画】過眠は自分の気合が足りないせいだと思っていた私へ ~寛解した私が伝えたいこと~

 

 

 

 

 

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双極性障害の症状「過眠」に悩まされていた

双極性障害になると困った症状に悩まされることになる。

私の場合は「過眠」という症状だった。

双極性障害というくらいなのだから「躁」や「うつ」といった気分の状態に悩みそうだが、私にとってそういう強い気分の波はある程度自分の感情とリンクしている部分があったので、そこに対して異常な感じをもつことはあまりなかったように思う。

それに対して「過眠」の症状は異常だった。

まず朝は起きられない。
強烈な眠気が体にしがみついて離れないのだ。

前日の夜にいくら「明日は絶対に時間通り起きるぞ」と決意しても、そんな決意が吹き飛ぶくらい抗いようのない眠気とともに朝を迎える。頭の中で「起きろ。起きろ。起きろ。」と何度も唱える。
ハッと気づいたところで時計は始業時間を指している。急いで職場に遅刻の連絡を入れる。

頭の中は情けなさでいっぱいだ。

「なんで、私は起きられないんだろう。」
「起きたい気持ちはあるのに…。」

 

仕事中でも襲う眠気

この眠気は仕事中にも起きた。

椅子に座っていると、体がどんどん重くなってくる。
まるで私にだけものすごい重力がかかっているかのように、体が床に吸いつこうとする。

目をあけていられない。
どんどんイライラしてくる。
仕事に集中できない。

これじゃだめだ、少し休憩しよう、と休憩用のソファに移動して目を閉じる。
すると一瞬で眠りに落ちる。

それでも頭の中では、居眠りなんてしてはダメだ、と思っているらしい。
朦朧とした意識の中で、動こうとしている。
でも体は動かない。ゆえに金縛り状態だ。

先輩から声をかけられているような感覚。
焦るのに指一本すら動かせない。硬直した状態。
どうしようどうしようどうしよう。

ハッと目を覚ますと、体中がしびれていて、ものすごい疲労感を感じる。

こんなのを毎日続けていた。

 

私がこんな状態でも会社は制度として私をクビにはできなかったらしい。

そのことがまたさらに私を苦しめた。

迷惑をかけていることはわかっている。
でも、簡単にクビにはならないような手厚い職場を辞めて、これからどう生きていったらいいのだろう。

主治医に相談しても、転職するよりも開き直って職場に居座る努力をすることを勧められた。

 

なんとかしたいのに…

とにかくこの「過眠」をなんとかして、仕事をしなくてはと思った。

主治医に言っても「どうしてだろうねぇ」というばかりでらちがあかないので、自分なりに調べて睡眠薬を作用時間の短いものに変えてもらったり、光療法を取り入れたりした。
精神科だけではだめだと思い、睡眠を専門に扱う病院に行ったりもした。

それでもだめだった。

 

かと思えば、うまいこと朝起きることができて、なんとなく普通に通勤できる時期もあるにはあった。

それは自分の努力が実ったとかそういうものではなく、突然そういう時期が訪れて、1か月くらい続き、そしてまた急に起きられない日々が始まるのだ。
なぜそうなるのか、自分には全く分からなかったが、そういう時期があったため、なんとかかんとか仕事は続けられた。

しかし、そのことがかえって自分自身を困惑させた。

 

こんなにも眠気に勝てないのは気合が足りないせい?

ある日、上司に呼び出され、遅刻や欠勤の多さを指摘された。
「どうしてなの?」という優しい聞き方だったと思う。

その時私は、「気合が足りないのかもしれない」と答えた。
あの強烈な眠気は「気持ちの問題だ」と言ってしまったのだ。

なぜかって、当時の私は毎朝起きようと奮闘→打ちのめされるということをを繰り返しすぎていて、疲れきっていた。疲れ切っていたから、何が何でも起きて仕事に行くというエネルギーを捻出することができなくなっていた。

病気だからうんぬんより、そのことが真っ先に頭に浮かんだ。だからそう答えた。

普通の人は精神疾患でどういう困難を抱えるかはわからないから、その言葉を鵜呑みにする。そして問題は解決しない。

今振り返ると、あの時起きたことを病気の症状として相談出来ていたらよかったなと思う。
働き方を見直すという方向に行けたかもしれないし、そういうことなら会社を辞めてほしいと言ってもらえたかもしれない。
私にとってはその方が良かった。
その後も迷惑をかけながら働き続けて、どんどん自責を強め、病気を悪化させていった。

 

ほぼ寛解した今だからわかること

私は今、だいたい朝は7:30に起きて、夜12:00頃眠っている。
2年ほど前から睡眠リズムの改善に取り組み始め、今年に入ってその成果が実ったのだ。

今は昼間にあの強烈な眠気が来ることはない。
いや、正確に言うと突然そういう日が来ることもあるのだが、昔のように毎日毎日眠すぎるということはない。

そういう状態になってみて初めて、「あれは病的なものだったんだ」とはっきりと自覚できた。

 

おそらくだけど、あの強烈な眠気に連日襲われて、まともに生活できる人はいないと思う。
普通の人はおそらくあそこまで強烈な眠気に襲われていない。
だから顔を洗ったり、コーヒーを飲んだりするだけでも眠気を吹き飛ばすことができる。

通常では太刀打ちできないような眠気。
あれが病気じゃなくてなんというんだろう。

そしてそれが続くと、気力が持たなくて頑張れなくなってしまうのも、人として当然のことだと思う。
根性がないとか、やる気がないとか、そういう次元で語れるような状態ではないのだ。

 

眠気というのは、どんな人でも起こるから、「眠い」という言葉だけでイメージする「眠気」は人によって異なってくる。だから、自分がどんなに尋常でない眠気を抱えていても、「眠い」という言葉だけでは、受け取る側には理解しがたい。

発する側も、相手から「私も毎日眠いよ」といわれたら、「みんなこの眠気を抱えながらなんとか頑張って起きているんだな」と思う。そして「頑張れない自分はなんてダメなんだろう…」と自責する。

 

そんなあなたに伝えたい

だから私は、あの強烈な眠気を克服した立場として言いたい。

「あの眠気には誰も勝てない!!」

「気持ち・気合・根性が足りないから起きられないんじゃない!!」

「それは病気の症状だ!!!!!」

もう自分を責めないであげてほしい。
あなたは十分頑張ってる。

 

この病気はどうも先天的に、負荷をかけすぎるとそういう症状を引き起こす脳の特徴をもった病気なのだと思う。

だからあなた自身が悪いわけではない。ダメな人間でもない。

 

そこから先のことはこれを前提として考えてほしい。
そこにあなたらしい生き方があると思うから。

 

 

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