双極性障害

双極性障害とどうつきあうか ~私の考える4つの方向性~

こんにちは!ちはるです。

双極性障害の治療について調べると、薬がどうのとか生活リズムがどうのとか、そういう情報はたくさん手に入れることができるんですが、それって治療の手段だと私は思っているんですね。
見過ごされがちなんですが、そもそも「自分は双極性障害とどうつきあっていきたいのか」によってどの手段を選ぶかが変わってくると思うんです。

今回は双極性障害の治療をするにあたり、私なりに見出した4つの方向性について書いていきたいと思います。

薬や生活リズムで気分の波を抑える

おそらく、双極性障害治療の主流の考え方だと思います。
発症した段階でついている職業とか周囲の人間関係をなるべく変えないまま
気分の波を抑えることによって、この病気ではない人と同じ状態に持っていきます。

これがうまくいけば失うものも多くないかもしれません。

 

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気分屋的に生きて気分の波を抑える

これはおそらく特殊な考え方で、普通に考えたらかえって波が大きくなってしまうんじゃないかと思うんですが、神田橋先生曰くむしろそのほうが波は大きくならずに済むんだそうです。
私はこの考え方が結構好きです。

『気分屋的に生きれば、気分は安定する』という言葉が出てくる文章はネット上でも読むことができます。
興味のある方は「福岡精神医学研究会講演記録 ネコぶろぐ」で検索してみてください。

 

気分の波に逆らわない

「気分の波を抑えるつもりがないってことは、治す気がないんだろう」と感じられる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
気持ちのいい躁状態を感じられる人躁の時に創作意欲が刺激される人にとって、躁を抑え込むことは苦しいことなのではないかと想像できます。
かといって何も対処しないで過ごすと、本人や周囲の方々にとって重大な問題を引き起こす可能性が高まります。

ですので、身近に状態を見守ってくれる人がいて、あまりに躁やうつがひどくなってきた際には服薬や入院を促してくれるような状況が必要になってくるのではないかと考えます。
自制心がなくなっている状態でも、この人の判断なら信じられる、従おうと思えるような存在がいてくれると心強いですね。

優先順位をどう設定するのかによっては、
あえて波に逆らわない生き方を選ぶことも否定できないでしょう。
しかし、十分な検討をしないままでこの考え方に突き進むのは危険だと思います。
特に、躁状態の時に決断するのはやめたほうがいいと思います。

 

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波を抑えつつ波を受け入れる

「①薬や生活リズムで波を抑える」という方法をベースにもちつつも、
②や③のように、波が来たら来たで、その波に合わせて過ごしたらいいんじゃない、という考え方です。

正直、何年も治療を続けていても合う薬がなかなか見つからなかったりするんですね。
生活リズムや睡眠リズムを整えようと気を遣って生活するけど、
うまくいっていたかと思ったら理由もなく眠れない日がきたりしてリズムが崩れてしまうこともあるんです。

それに、薬を朝晩毎日忘れずに飲むとか、生活リズムを一定にするように過ごすって、想像以上にエネルギーを使います。健康な人が想像できない方向にエネルギーを注がなくちゃならないんです。
その努力がある日なんの理由もなく泡となって消える。

そうなったときの落胆とか絶望って結構半端ないんです。
これもうこれうつまっしぐらです。

だから波が完全に消えなくてもOKということにして、
多少の波があってもOKな環境に身を置いてあげるといいのではないかと思います。
具体的に言うと、専業主婦や自営業、フリーランスなどの働き方を選べるのではないかと考えます。
私は詳しいことはわからないのですが、障害者雇用での就労もいけるかもしれません。

 

正解はない

以上、4つの方向性について私なりの考えを書いてみました。

双極性障害当事者の立場から見た理想の方向性
その周囲の方々から見た理想の方向性は違ってくるかもしれません。
周囲の方々の中でも、親・子・兄弟姉妹・パートナー・友人・職場の上司・同僚など、立場の違いでも感じ方は変わってくるのではないでしょうか。

また、その人が置かれている状況によっても変わってくるでしょう

私は「周囲の人の考え方や自分の置かれた状況も含めたうえで、自分(当事者)はどう考えるのかが一番大事だと思います。

ただし、その選択によって他人の人権を侵害するとか、法律的にダメなことでない限りは、ですよ。

 

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私が選んだ道

ちなみに、私は「④波を抑えつつ波に逆らわない」方向で生きたいなと思って生活しています。

仕事をしていたころは「①薬や生活リズムで気分の波を抑える」生活をしていました。
いや、実際のところ生活リズムは意識せず(できず)、薬だけで抑えようとしていました。
でも抑えることはできなかったんですね。
8年間同じ職場にいて休職と復職を繰り返していましたが、よくなってきたと思ったら悪くなるし、そうしてるうちに職場内での信用もなくなっていくし、
私はダメな人間なんだ
社会不適合者なんだ
と感じていてずっとずっと苦しかったです。

考え方が変わったのは退職して夫との生活を始めてからでした。
まず薬をやめようということになり、減薬していく過程で離脱症状が出ました。
その離脱症状を抑えるためにまた別な薬とつかうことは本末転倒だから、
生活を改善することで離脱症状を抑えようという取り組みを始めました。
そのことが双極性障害の気分の波を抑えるのに効果的だったのではないかと思います。

断薬をするともう気持ちが不安定になっても薬は使えません。
いろんな治療法があるけど、手軽で即効性があるのはやっぱり薬です。
でもそれが使えないとなると、もう波を放っておくしかありません。
なんか興奮してるなと思ったら「今やろうとしてることは一晩寝てから決めよう」
うつっぽくてやる気が出ないときは「今日はもうゆっくり寝てよう」
そうやって症状を打ち消さずに過ごすことで、そういう日が長く続かないようになってきました。

こういう生活ができるのは、私が専業主婦夫の支え理解があるからだと思っています。
まだまだ人生長いですし、この方向性では通用しない状況に置かれることもあるかもしれません。
その時はその時の状況に応じて、方向性も見直していくんだろうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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ABOUT ME
うめやま ちはる
双極性障害当事者の35歳専業主婦です。 漫画を通してこの病気との私なりの付き合い方を発信していきます!

POSTED COMMENT

  1. ユキワカ より:

    漫画お上手ですね、羨ましいです。自分は文章しかかけません。写真貼り付けるのさえ一苦労。
    動画を貼れるようになると、一気にアクセスが上がるせそうです。今後も楽しみにしています。

    • うめやま ちはる より:

      >ユキワカさん
      こんにちは。コメントありがとうございます!
      漫画ほめていただけて嬉しいです!
      私はむしろ文章を書くのが苦手なので、書けるのすごいなって思います!
      動画はアクセス上がるんですか!良いこと聞きましたφ(..)
      とはいえ作り方とかまったくわかりません(^▽^;
      描くの遅いですがぜひまた見に来てください。頑張ります!

  2. Rosie より:

    ちはるさん。
    こんにちは!!

    今回のお話、治療の方向性に迷っている当事者さんにぜひ読んでもらいたいです。
    特に双極性障害の診断を受けて間もない当事者さんは、
    どうやって病気と付き合っていけばいいのか想像もつかないでしょうし。
    多くの人にちはるさんのお話が届きますように。

    ちなみに私は、薬を飲みつつ「④波を抑えつつ波に逆らわない」道を歩いています。
    この道を歩けるのは「双極性障害も全部ひっくるめてRosieちゃん」と、
    笑って言ってくれる主人のおかげです。
    この先、歩いていく道を変更しなくちゃいけなくなった時、
    その時が来たら今回のお話をゆっくり読み返して新たな道を歩いていきたいです。

    • うめやま ちはる より:

      >Roiseさん
      わぁ~~そう言ってもらえて嬉しいです!

      「双極性障害も全部ひっくるめてRosieちゃん」っていい台詞!(^▽^)
      そういう風に受け止めてくれる人がそばにいてくれるのは心強いですね。

  3. yuko より:

    ちはるさん、はじめして。yukoと申します。
    病歴5年(うち、鬱3年)Ⅱ型の専業主婦です。

    双極性と診断されて3年目目、自分なりのゴールを模索する日々です。
    私が調べた事・考えた事を見事にまとめて下さった内容です。

    私は脳の調子が悪い時は言葉だけだと頭の中でうまく変換されないので、
    スッキリした可愛らしい絵で説明してくださってありがたいです。

    それから、日常生活に必死で気をつけて症状が改善したと思ったら理由もわからずに後戻りした時の気持ちは、「ああ、同じ思いをした人がいるんだ」とじーんと来ました。

    私の理想の生き方は②ですが、今の時点では④で行くのが現実的だと思っています。

    神田橋先生にご意見を伺った事もあります。
    私への所見は「一生治らない。合う西洋薬はない。波と生きるように」でした。
    ガーンときて、やっとこのとで「波と折り合うしかないんですね・・・」と答えたら、思いがけず強い口調で「違う違う! 波を活かして生きるんだ! 賢い患者になりなさい」と言われました。

    「え・・・無理かも・・・」と言ったら「できるよ」と優しく言われました。
    躁鬱病とわかると色眼鏡で見られるような体験を何度もしたので、信用してもらって、とても嬉しかったです。

    初書き込みなのに、長文になってしまってすみません。
    ちはるさんのブログ、楽しみです。応援してますね。

    • うめやま ちはる より:

      >yukoさん
      はじめまして。コメントありがとうございます!
      自分に自信がないので、描いたものを発表するのにも不安がつきまとうのですが、こうして温かい言葉をもらえて、お役に立てているんだということが知れて嬉しいです。

      神田橋先生のところへ受診なさったこともあるんですね!いいなぁ!
      通院なさっていたんでしょうか?
      それともセカンドオピニオンとして1度だけとかでしょうか?
      診察でのエピソードを聞かせていただけて、ちょっと感動しています。
      「波を活かして生きる」いいですね。
      そして「できるよ」といってくださったんですね。心強いですね。

      ②で生きられたらいいですよね!でも私はちょっと半信半疑(笑)
      ほんとにそれでうまくいくの~?波を大きくしちゃうんじゃないの?って思ってます。
      失敗経験を積み重ねてしまっているせいでしょうね。
      これきっと環境とか周囲の人との関係性がうまくはまるとやっていけるんじゃないかと思っています。
      よしじゃあどういう環境に身を置いてやろう、なんてワクワクしながら考えだせるようになると、もう波とうまく付き合えるようになれているのかもしれませんね。
      いや~、難しい!

      ブログ描くの遅いですが、気長にお付き合いいただけたらと思います。頑張ります!

  4. yuko より:

    こんにちは! 早速のお返事ありがとうございます!

    書きこんだ後、「聞かれもせんのに神田橋先生との体験なんて語っちゃって、おしゃべりなおばちゃん丸出しだな~ いきなりいっぱい書きこまんと、ちょっとずつ話せば良かったかな~」って気にしてたので、興味を持っていただけてとっても嬉しいです。

    ちはるさんの漫画は可愛くて見やすいし、文章はすごく良くまとまっていて、てっきりプロの方だと思いました。絵にも文章にも自信を持たれていいと思いますよ!

    神田橋先生は主治医が昔師事していた先生で、セカンドオピニオンを聞くために2年前に1度だけ診察を受けました。本当は通いたいんだけど、年に1回行くのも大変な距離で・・・でも、やさし~く「まだおいで」と言ってくださったので、いつかまた行くつもりです。

    ちはるさんは②コースはご心配なようですが、記事を拝見する限りでは薬で躁転しただけなので(ダメージは大きかったとは思いますが)、薬無しの状態で調子が上がっても呑まれるほどの大波は来ないんじゃないかなあ、と思います。

    お節介ですが、どうか、無理のないペースでブログを書かれてくださいね。一回の記事がこんなに充実していたら、手間もすごくかかると思うので。私は月単位、年単位でお待ちしています。(神田橋先生なら「気が向いた時だけやって、飽きたら止めたらいいよ」とおっしゃると思います)

    • >yukoさん
      見抜かれてて笑っちゃいました(笑)
      昨日一昨日と全くブログのことが考えられず、他のことしてのんびりしてました。
      「気が向いた時だけやって、飽きたら止めたらいいよ」という言葉が胸に沁みます。
      ありがとうございます。
      まだ描き始めたばかりで要領を得ない部分が多々あり、一つ仕上げるのにすごくエネルギーを使うので、ほどほどに気持ちよくできるラインを模索中です。

      神田橋先生のセカンドオピニオン、私も受けてみたいです。
      でもやっぱり私も遠方で、他にも心理的ハードルもあり行動には移せてないです。
      yukoさんは神田橋先生との診察で心がほぐれ、いい経験になったんだろうなぁというのが伝わってきます。
      そういう医師との出会いは人生を豊かにしてくれるでしょうね。

      私が②の方向性に半信半疑なのは、病歴が長く失敗経験も多いからだと思います。
      実は抗うつ剤で躁転していたことに気づいたのは最近でして、
      発症して以降、双極性障害だとわかってからもおよそ10年は抗うつ剤を服用していました。
      のむのをやめたしもうそこまでひどい躁は来ない気がするものの、もう大丈夫とはなかなか思えないです。
      でもこのまま不安の中で閉じこもっていたくないので、ブログをはじめてみたという事情があったりします。
      今ちょうどその辺を描こうと次の記事を制作中です!お楽しみに!(?)笑

      こちらこそ、長々と返信してしまって、おばちゃん丸出しですみません!(笑)
      コメントほんとに嬉しいです!

  5. yuko より:

    周囲との関係性・・・あまり話題にならないけど、とても重要な事だと思います。

    私の場合は、他人にはわからないこの体調や気持ちを言語化ことも大事かな。(←コレ、けっこう必死でやってます)

    ちはるさんも神田橋先生に興味がおありなら、条件が揃って、いつか会える日が来たらいいですね。

    私は勝手な希望(→魔法のように合う薬が見つかって治るかも♡)をバッサリ切られ、自分が努力するしかないんだ、と厳しい現実を突きつけられて、腹がくくれて良かったです。

    安定した体調のために「やるべき事」は単純ですが、毎日毎日の地味な節制は本当に大変です。でも、年単位で続けているうちに結果が出てきました。(ちはるさんも同じような生活をなさってるかと思います)

    なんかまとまらないレスになっちゃいましたが・・・

    次の記事、気長に楽しみにしていますね!

    • うめやま ちはる より:

      >yukoさん
      言語化するってのは本当に大事ですね。言葉にできないモヤモヤを抱えてるのは結構なストレスですもんね。

      相性のいいお医者さんとの出会いは人生を変えるんだなぁと、しみじみ…。
      yukoさんに合う方向性が見つかって良かったですね(^▽^)
      とはいえ、良い時も悪い時もあるだろうし、悪い時は落ち込んだりもするだろうけど、無理せずいきましょうね。
      私も無理せずブログやっていきます。

  6. yuko より:

    すみません、「周囲との関係性」の件はひとつ前のレスとごっちゃにしてしまいました。

    (^^;)

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