双極性障害の私が薬をやめた理由② 「パキシル」

双極性障害の私が薬をやめた理由② 「パキシル」

こんにちは!ちはるです。

今日は当時飲んでいた薬のひとつ、パキシルをやめた理由を描いていきたいと思います。

実際に私が飲んでいたのはパキシルのジェネリックであるパロキセチンなのですが、わかりやすさを優先してパキシルと表現しています。

 

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【漫画】双極性障害の私が薬をやめた理由②「パキシルをやめた理由」

 

 

ここからは漫画に描き切れなかった詳細について書いていきます。

双極性障害の治療に抗うつ剤を使用することについて

パキシルを含む抗うつ剤は双極性障害患者が服用すると躁転する可能性が高いため基本的には使用されません。
双極性障害の治療では主に躁状態を抑えることによって波を抑え、躁の次に来るうつの程度も軽くなるようにしていく方法がとられます。

抗うつ剤はうつ状態を改善してはくれるものの、長期的にみるとそれがかえって躁鬱の波を激しくさせる方向に働きかねないため、双極性障害のうつ状態には抗うつ剤を使用しないほうがよいわけです。

しかし、それでも処方される場合がないわけではありません。
うつ状態が重く、抗うつ剤を使用する方がよいと主治医が判断すれば処方されることもあります

私は元々うつ病と診断されていたのですが、2011年に双極性障害と診断が変わり、薬を総入れ替えすることになりました。その際、初診の時から飲んでいたパキシルは一旦やめていたのですが、その後うつ状態がなかなか良くならないためにパキシルを再開したのでした。

その時は「私のうつは他の人よりも重いっていうことなんだな」と理解していました。

 

うつを改善する効果を感じていなかった

それで実際、パキシルの効果があったか、というと、確か、多少改善はされるものの明らかによくなったという感じにはならなかったと記憶しています。
私自身、パキシルはできれば飲みたくなかったので、「あまり効いている感じがしない」と主治医に伝えると、「飲まない状態はもっと悪い。飲んでマシになっている状態が今だから、本来はもっと悪いんだ」というようなことを言われました。そういわれちゃうとそういうもんなのかと納得せざるとえないですよね。

今振り返ってみると、躁転していたように思います。混合状態という方が合っているかな。
気分がグアッと上がったり、動けないほど落ち込んだりしていました。

なので抗うつ剤はかなり作用していました。
でもおそらく私自身がそれをうつ状態であると認識していて、主治医にもうつ状態であると伝えていたのではないかと思います。
あの頃は「混合状態」という言葉すら知りませんでしたから。

そういうことも主治医が見抜いて適切に対処してくれたら最高なんですが、気づいてくれたお医者さんは今まで一人もいませんでした。

そういうわけでそのままさらに3年ほどパキシルを漫然と飲み続けていたわけです。
慎重投与とはいったい………。

 

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薬が原因で躁転?

 それともうひとつ。
この時点では確信は持てていなかったのですが、私の躁状態はパキシルによってひきおこされていたのではないかという疑惑がありました。

 

というのも、大学生の時初めて精神科を受診した2か月後に、明らかにハッキリと躁転した瞬間を感じたエピソードがあったのです。あの時何の薬を処方されてたのかよく覚えていないけどあれはパキシルだったんじゃないか、という思いがずっとありました。

パキシルの効果は抗うつ剤の中でも強いほうだと思います。
その強い力によって躁転していただけだとしたら、抗うつ剤をやめることは躁転を起こすきっかけをかなり減らせるはずです。私は初診から10年間ほぼずっとパキシルを服用していましたし、躁状態と思われるトラブルが起きたのもこの10年間でした。ですので、飲まなくなるだけで躁転といえるほどの気分の高揚が起こることはなくなるのではないかと考えました。

 

※この思いは今年の1月に確信へと変わりました。

実は初診を受けた病院にカルテ開示を請求したのです。
そこで初診の際にパキシル20mgが処方されていたことを確認しました。
さらに初めて躁転したと認識できるエピソードの前の診察で25mgに増量されていました。
これはもう、パキシルによる躁転があったんだと判断できるのではないかと思います。

そして私にとってパキシルは、うつを改善してくれるものではなく、躁や混乱を引き起こす原因でしかないといっていいでしょう。

状況の変化とパキシルを飲み続けることに対する恐怖

さて、ここで、前回の記事に描いたように、退職同棲いう転機が訪れました。

働いていた頃はストレスやプレッシャーが強すぎて常に不安と焦りで脳内がパニック状態でしたが、そういった状態がかなり軽減されました。
以前より穏やかな暮らしの中で、ふと、これだけストレスがなくなった状態でパキシルを飲み続けていいものなのか、と悩むようになりました。

理由は漫画の6コマ目に描いた図が的確に表現できているのではないかと思います。

私は躁状態には二度となりたくないと思っています。

先ほども書いたように私の躁状態は混合状態に近く、躁もうつも混在して混乱状態の中に存在しているような状態でした。それに周囲の人を巻き込み、たくさん傷つけてきたことをとても悔やんでいます。
それなのに躁状態を引き起こしやすい抗うつ剤を飲み続けなければならないことは恐怖でしかありませんでした。
なぜ今までそのことに気づかなかったのかとイライラすることさえありました。

 

パキシルをやめることに少しも不安はなかったか

抗うつ剤をなくすことでうつがひどくなる、とは考えませんでした。
その理由は上にも書いたとおり、ひどいうつを誘発するような状況から離れたことと、元々特別効果を実感していなかったというところにあります。

あるとすれば、離脱症状に対する不安です。

離脱症状とは薬を飲むのを中止した際に起こる症状です。
長期間薬を服用し続けていると、脳は薬の作用があって当たり前だと認識します。
そこへ薬の服用を止めると、それまで薬を飲むことが当たり前になっていた脳は対応しきれなくなり様々な症状を引き起こします。

私は過去に一度離脱症状を経験しています。
パキシルを飲み始めて1年半くらいの頃だったかな。旅先に薬を持っていくのを忘れてしまったのです。
その時は強烈な頭痛と吐き気に襲われました。予定を早めて慌てて帰宅し服薬をしたら数日で元の状態に戻ることはできました。ですがその体験によって私は、自分はもう一生薬を飲んで生きていくしかないんだと認識するようになっていました。

ただ、それも、躁転の恐怖と天秤にかけて考えた時、躁転の恐怖のほうが上回ったので「パキシルはやめよう!」という結論に至りました。

 

以上、「双極性障害の私がパキシルをやめた理由」でした!

 

離脱症状と注意してほしいこと

この後、私はパキシルの減薬に取り組みます。
そしてものすごい離脱症状と向き合うことになります。

もし私の今日の記事を読んで、抗うつ剤を処方されている方の中で服用を躊躇される方がいらっしゃるかもしれません。
もしそうなった場合にも、急に服用を中止することは絶対になさらないでください。
急に服用を中止すると、それだけ強い離脱症状が出やすくなります。

私の経験上ですが、離脱症状はそれまで経験した精神疾患の何十倍もひどい精神症状・身体症状に襲われる可能性があります。
そのために亡くなられた方もいます。
それが出ないようにするためには、ゆっくり時間をかけて減らしていく必要があります。
ここでいうゆっくりとは、年単位での減薬を指します。
私はすべての薬をやめるのに1年半かけました。
それでも振り返ると急ぎすぎたなと感じています。
そして、離脱症状の後遺症がいまでも残っています。

私は今後、減薬・断薬についての体験談や情報をブログにかいていくつもりでいますが、なにぶん描くペースが遅いですし、小出しにする情報によって悪影響を与えてしまわないかということを危惧しております。

減薬・断薬には、「正しい知識」「環境の整備」、そして「主治医との連携」「周囲のサポート」が重要だと考えています。

絶対に衝動的に減薬・断薬をすることのないようにしていただきたいと思います。

 

 

 

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